scene 08 A-part|後悔と罪悪の孤独
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閉じられた扉の向こうに、姉の足音が遠ざかっていく。
その後ろ姿を思い返すたび、胸が張り裂けそうになった。
――嫌われた。軽蔑された。
そう思わずにはいられなかった。
信じてくれていた日常は、一瞬で崩れ去った。
朝の「おはよう」も、食卓で交わす何気ない会話も、もう二度と戻らない。
その予感が恐怖となって喉を締め上げる。
「ごめん」と言った声が、頭の奥で何度も反響する。
だがあれは謝罪ではなく、惨めな自己弁護にすぎない。
姉の瞳に映った自分は、ただの浅ましい獣でしかなかったのだ。
膝を抱え込み、顔を両手で覆う。
耳に残るのは姉の震える声と、背を向けた残像。
孤独と自己嫌悪だけが部屋に染みつき、眠りなど到底訪れそうになかった。
scene 08 B-part快楽と嫌悪の狭間
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扉を閉めた途端、膝が震え、ベッドへと身を投げ出した。
掌に押し隠していたショーツをそっと広げると、クロッチには翔真の精液が白濁の斑をつくり、生々しく光を帯びていた。
指でなぞれば、まだとろりとした温もりを宿し、糸を引いて指先に絡みつく。
その感触だけで、胸の奥が焼けるように熱くなった。
――翔くんに……犯された?…。
直接触れられたわけじゃない。それでも、この下着を通して確かに翔真の欲望をぶつけられた。
そう思うと、体が熱くなり、股間がきゅうっと疼いた。
翔真の精液で汚されたショーツを見つめながら、履いていた下着をゆっくりと降ろす。
精液で湿ったクロッチを濡れている秘部に押し当てると、ぬめりが広がり、精液の匂いと感触が直接流れ込んでくる。
腰が勝手に揺れ、喉からかすれた声が漏れる。

指先でショーツを押し込むと、濃い白濁の塊が指に絡みついた。
気がつけばその指をそのまま自らの秘部の奥へと運んでいた。
翔真の精液が膣内に広がると、膣の中へと溶け込んでいく。
膣の奥でそれを受け止める感覚が、まるで翔真の熱を直に注ぎ込まれているかのように錯覚させた。
想像の中で腰を掴まれ、逃げられないまま奥へ突き上げられ、精を注がれている――そんな支配に囚われていく。
羞恥で頭が真っ白になるのに、快感は抗いようもなく高まっていった。
「……あ、あ……っ」
クロッチ部分を擦りつけながら、震える指を何度も奥へと動かす。
翔真の匂いと体温を思い出すたび、全身が甘く痺れていく。
次の瞬間、張り詰めていたものが弾け飛び、声にならない声とともに絶頂が押し寄せた。
恍惚の波が引いた後、荒い呼吸の中で視線を落とせば、ベッドの上に転がったショーツはぐちゃぐちゃに濡れ、精と自分の潤みが混ざり合っていた。
その惨めな光景に胸が締めつけられ、頬が熱くなる。
――翔くんは、あんな姿のまま謝罪の言葉を絞り出したのに。
私はそれを受け止めるどころか、同じように欲望に呑まれて、こんなことをしている……。
謝罪を受け取る資格なんて、本当にあったのだろうか。
翔真だけを責める立場にいられるはずがない。
「……私のほうが、ずるい……」
自分に向けて呟いた声が、ひどく情けなく響いた。
その瞬間、堪えていた涙がこぼれ落ちた。
翔真に謝られる立場でありながら、自分も同じ欲望に囚われている――その矛盾と惨めさに、心がどうしようもなく揺さぶられたからだ。
頬を伝う雫は止まらず、左腕で顔を覆いながら、声にならない嗚咽を洩らした。
