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弟パート
姉パート

scene 14 A-part|愛おしさがさらに躰を求める

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リビングに戻ると、弟はソファに腰かけ、マグカップを手にコーヒーを口にしていた。
湯気が立ちのぼるカップ越しに、姉の姿を見て小さく目を見張る。
ミニのプリーツスカートにTシャツ。
寝る前には不釣り合いなその格好は、どこか作為的で――それでも彼女の雰囲気に驚くほど馴染んでいた。

「……寝る前なのに、なんでそんな格好なの?」
弟がマグを洗い場に置くため、椅子から立ち上がりながら問いかける。

姉は一瞬たじろぎ、頬を赤く染めながら視線をそらした。
「……べつに……いいでしょ。ちょっと着たくなっただけ」
小さく拗ねたような響きの中に、隠しきれない照れが滲んでいた。

その仕草に、弟は思わず息を呑み、つい本音を漏らす。
「……いろは姉のそういう格好、俺、好きだよ」

その言葉に、姉の顔がぱっと赤くなる。
(えっ、本当!?)
と喉まで出かけたがすぐに視線を逸らし、慌てた声を返した。
「す、好きとか……そういうの、恥ずかしいよ……」

その可愛らしい戸惑いに、弟はもう我慢できなかった。
一歩詰め寄り、背に手を回して強く抱き寄せる。
吐息がもれて、胸の奥で鼓動が跳ねる。
弟は姉の背を抱きしめ、そのまま強引に唇を奪った。
舌が迷いなく押し込まれ、絡み合う。濡れた熱に戸惑ったように姉の肩が小さく揺れ、喉から震える吐息が零れ落ちた。
至近距離で香るのは、湯上がりの素肌から立ちのぼる清潔な匂いと、衣服に残った甘やかな香水の残り香。
その二つが重なり合い、狭い空気をいっそう熱くする。
弟の手が胸元へと伸び、Tシャツ越しに柔らかな膨らみを掴む。
指先に押し返すような弾力が伝わり、姉の身体がびくりと震えた。

「……んっ……あ……」
抑えきれずに漏れた声は、羞恥と戸惑いに染まっている。
強引に絡め取る舌と、胸を弄ぶ手の熱。
それでも姉は振り払わず、強張ったまま弟の腕に縋るように添えた。

さらに、スカートの裾の奥――姉の下腹部は、弟の強引さに応えるようにじわりと熱を帯びていく。
意識すればするほど内側が疼き、脚の力が抜けてしまう。
それを悟られまいと必死に膝を閉じるが、弟の手の熱と唇の熱に抗えず、太腿がわずかに震えながら開いてしまう。

そのわずかな震えに気づいた弟は、唇を離し、荒い呼吸の合間に囁いた。
「……もう……濡れてきてるんじゃない?」

「っ……そ、そんなわけ……」
姉は頬を真っ赤に染め、慌てて視線を逸らす。か細い声で否定しながらも、その震えが嘘を隠しきれていなかった。

弟は意地悪そうに目を細め、姉のスカートへと手を伸ばす。
そのまま中へと差し入れようとすると――

「ま、翔くん待って……だめ……っ」
羞恥に声を震わせ、必死に裾を押さえる。拒む仕草に大人びた理性はなく、戸惑いと焦りが滲んでいた。

けれど弟は抵抗ごと受け止め、耳元に吐息を落とす。
「……見せてよ……濡れてるとこ」

低く囁かれた言葉に、姉の肩がびくりと揺れる。
今夜、弟を意識して選んだ――あの白い下着。
見られたくない羞恥と、見てほしい想いが、胸の奥でせめぎ合っていた。
姉が小さく頷いた。
その一瞬の仕草は、震えるまつげの奥に恥じらいを滲ませながらも――確かに許しを与える合図だった。
弟は喉を鳴らし、ゆっくりと手を伸ばしてスカートの裾を持ち上げた。
弟の目に映ったのは、純白の布地に小さなリボンが添えられたショーツだった。
弟の胸が大きく波打つ。予想していたよりもずっと、いや、まさに自分の好みにぴったりと重なるデザインだったのだ。清楚でありながら可愛らしく、そしてどこか大人びた艶を秘めている。

布は身体に沿ってぴたりと張りつき、レースの縁取りが淡い肌を際立たせていた。
けれど目を奪ったのは、その清楚な布に刻まれた「今」の痕跡だった。
薄いクロッチの中心には、ほんのりと濃い色が透けるほどの湿りが広がっている。布地がしっとりと張りつき、わずかな光を反射して艶めいて見えた。
思い描いていた理想の可愛さと、現実に目の前で確かに示されている「女としての証」。その二つが重なり、息が詰まるほどの昂ぶりが込み上げる。

「……下着……すごく可愛い……めちゃくちゃ似合ってる……」
気づけば声が震え、抑えきれずに零れていた。

その言葉に、姉の頬がさらに赤くなる。
自分が選んだものが彼の好みに近かった――その事実よりも、今、目の前の弟が本気で喜んでいることが胸を震わせた。
――嬉しい。恥ずかしいのに、心臓が痛いくらいに嬉しい。
姉は視線を逸らしながら、両手でスカートの裾をそっと押さえた。羞恥と戸惑いに揺れながらも、頬の熱はどうしても冷めなかった。
言葉を失ったまま視線を絡めると、姉は頬を赤く染め、かすかに息を呑んだ。自分が喜んでくれているのを悟ったのだろう、緊張に揺れる瞳の奥でほんの少しだけ、安堵するような光が揺れる。

「……っ、そんなに見ないで……」
小さな声で抗議しながらも、その仕草は拒絶ではなく照れ隠しに近い。

「……翔くん……こういう下着が好きかなって……」

弟の胸の奥で、抑えきれない衝動が燃え上がる。自分の好みに重なる下着を、わざわざこの人が身につけている。その事実だけで、心臓が跳ねるほどの幸福感と、どうしようもない欲望が混じり合う。
次の瞬間、彼は強く姉を抱き寄せ、そのままソファへ押し倒そうと身を傾けた。

だが、姉の手が胸にそっと添えられ、動きを止める。
「……ここじゃ、だめ……」
か細い声。それでも真剣な響きを含んでいた。

拒絶ではない。けれど、ここでは受け入れられない――その意思を示す声だった。
ソファの上で交わることを止めた二人。けれど、その緊張と高鳴りは決して消えず、むしろ行き場をなくした熱がさらに濃く漂い始めていた。

scene 14 B-part

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