scene 05 A-part|耽溺(たんでき)
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夜。
自室でスマホを眺め、動画を流してみても内容は頭に入ってこなかった。
ゲームを起動しても指は上滑りし、まともに操作できない。
目の前の画面には何も映っていないも同然で、心の奥を占めているのはただ一つの思いだった。
――今日も、脱衣場のカゴに義姉の下着がある。
思い浮かべるだけで心臓が速く打ち、呼吸が浅くなる。
一昨日は水色、昨日は淡いピンク。
そして今夜は、どんな下着がそこにあるのか。
考えるたびに下半身が疼き、抑えようのない昂りを感じていた。
いてもたってもいられない。
昨日のようにみんなが寝静まる時間まで待てそうになく、何とかすぐにでも下着を手に入れる方法はないかと考える。
(そうだっ!歯磨きだ!!)
脱衣場と洗面所は同じ場所――歯を磨きに行くついでに盗ればいい。
そう心に決め、歯を磨くために立ち上がり、部屋を出て洗面所へと向かった。
歯ブラシを口にくわえ、電動の震える音を響かせながら洗面台の鏡に目をやる。
映る自分の顔は取り繕った平静を装っているが、視線はすぐに横の洗濯カゴへと逸れていった。
磨く動作を続けながら、そっと覗き込む。
そこにあったのは――まるでバスタオルに巻かれて隠されていたかのように、ひっそりと紛れ込んでいる純白の下着が目に入った。
気づけば手が勝手に伸びていた。
バスタオルの陰から引き出すようにして摘み上げた瞬間、シルクの滑らかさが指先を走る。
清楚な義姉そのものを映し取ったかのような透き通る白。
レースと小さなリボンが可憐に飾られ、シルク特有の艶やかさが光を返す。
手にしたシルクの下着に目を奪われながら、自然と視線はクロッチへと落ちていった。
そこで息を呑む。
淡い色合いの中に、明らかに他とは異なる濃い影が刻まれていたのだ。
ほんのりとした滲みではない。下着そのものに深く染み込むような跡。
義姉が一日を過ごした証がそこにあると気づいた瞬間、義姉の体温や匂いがまだそこに生々しく残っているかのように思えた。
このクロッチ部分に自分の先端を押し当て、シルクの柔らかな感触で包み込みながら上下に擦り動かしたら――。
その想像が一瞬で脳裏に浮かび、全身を駆け抜ける。
その瞬間、下半身が熱を帯び、脈打つように膨れ上がっていく。
だがパンツに押さえつけられたまま真っ直ぐに伸びきれず、弧を描くように押し曲げられている。
内側から張り裂けそうな圧迫に耐えきれず、痛みがじわじわと走った。
それでも昂ぶりは収まらず、パンツを突き破らんばかりに膨張を続けていた。
クロッチに残された痕跡と、シルクの滑らかな感触。
それに突き動かされるまま片手で下着を折りたたみ、歯ブラシを口にくわえたまま、そっとポケットに滑り込ませた。
その存在を太腿に意識した瞬間、全身に甘い震えが走る。
胸の鼓動はうるさいほどに響き、パンツに押さえつけられた昂りは解放を求めてますます強くなる。
自室へ持ち帰り、存分に味わうことを思うだけで吐息が熱を帯びた。
歯磨きを終え、何事もなかったように口をすすぐ。
鏡に映る自分の顔は平静を装っていたが、ポケットの中の存在にどうしても意識がいってしまう。
寝る前の挨拶をしに、廊下を抜けてリビングに向かった。
母の何気ない声、父の咳払い。
自然な調子を装いながら口を開く。
「おやすみ」
その声に、家族の視線が一斉にこちらへ集まった。
その中で――義姉の目と重なる。
わずか一瞬のことなのに、胸がきゅっと縮む。
穏やかに見える眼差しが返ってきただけなのに、背中に冷たい汗がにじむ。
視線を逸らし、足早に部屋へ戻る。
ポケットに忍ばせたシルクの下着の感触が脳裏に焼きつき、もうそれだけで頭の中はいっぱいだった。
先ほど一瞬だけ目が合った姉の姿。
いつもと変わらず綺麗で清楚な姉の下着を、自身の昂りで嬲り、クロッチに残されたシミに向けて精液を吐き出しすり込ませる。
間接的に義姉を犯しているような背徳感が支配していた。
scene 05 B-part消えた下着
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リビングの灯りの下で、私はひとり温かいハーブティーを手にしていた。
けれど落ち着きはしない。胸の奥はざわつき、頭をよぎるのは昼間の自分のことだった。
会社にいる間も、昨日の夜に見てしまった弟の姿が脳裏を離れなかった。
ショーツを先端に巻きつけ、ブラジャーに顔を埋めて喘いでいた姿。
思い出してはいけないと分かっているのに、気づけば頭の中でその光景をなぞってしまう。
そして――気づいたときには、自分の下着を濡らしてしまっていた。
よりにもよって、今日は白の下着を身につけていた。
淡い色だからこそ汚れが目立つ。そんなものを選んでしまったことを後悔しながら、お風呂で脱いだときにクロッチを確かめ、頬に熱が昇った。
そんな思考をかき消すように、二階から足音が降りてきた。
耳が敏感に反応する。――弟だ。
脱衣場に入っていく音がして、すぐに電動歯ブラシの低い震えが響いてきた。
――もしかして、あの下着を覗かれているのではないか。
想像しただけで、羞恥心と、そしてどうしようもない高揚が、ないまぜになって胸をかき乱した。
電動音が止まり、やがて弟がリビングに姿を現した。
「おやすみ」――と、何でもないように口にした声に、家族全員が顔を上げる。
その中で弟の視線と交差し、私はとっさに笑みを返した。
わずか一瞬のことなのに、胸の奥でざわめきが広がる。
けれど、歯磨きの時間は短かった。自慰行為などできるはずがない。
だから私は、自分に言い聞かせるように思った――きっと、何もしていないのだ、と。
弟が自室へと戻ったあとしばらくして私も寝支度のため脱衣場へ向かった。
洗面台の鏡に映る自分の頬は赤く、平静を装っていても胸の奥はざわめいている。
ふと洗濯カゴに目をやったとき、違和感が走った。
恐る恐る手を伸ばし、洗濯カゴの中をかき混ぜる。
――ない。
今日私が身につけていた白のショーツだけが、どこにも見当たらなかった。
弟が持っていった――そう確信せざるを得なかった。
言葉にできない感情が押し寄せる。嫌悪、羞恥、そして抗いがたい高揚。
それらが渦を巻き、呼吸が乱れる。
歯磨きを終えて二階へ上がると、廊下の薄明かりに弟の部屋の扉が浮かんでいた。
ほんの隣。わずか数歩の距離。
その中で――私の下着が、どんな扱いを受けているのか。想像した瞬間、足が止まった。
自室の扉に手をかけても、意識はどうしても弟の部屋へと引き寄せられる。
静まり返った夜の廊下に立ち尽くしながら、胸の鼓動が耳を打ち続けていた。
やがて私は小さく息を吐き、自室へと身を滑り込ませた。
扉を閉めた瞬間、全身から力が抜け、ベッドの端に腰を下ろす。
けれど視線は壁の向こう――隣の部屋を意識せずにはいられない。
自分の下着がそこでどんなふうに弄ばれているのか、想像が膨らむほどに羞恥と高揚がせめぎ合い、胸の奥が焼けるように疼いた。
